「また爪をむしってる…」
「なんでそんなに剥がしてしまうの?」
そんなふうに、子どもが無意識に自分の爪を剥いでしまう行動に戸惑ったことはありませんか?
我が家でも、ある日小学生の娘が指先を痛そうにしていて気づきました。
それは、「爪むしり症」という名前がついている行動でした。
この記事では、わが子の経験をもとにした親の気づきや、心のケアのヒントを紹介します。
✅ 爪むしり症ってどんな状態?
「爪むしり症(爪甲剥離症)」とは、自分の爪を無意識に剥がしたりむしったりしてしまう行動のこと。
ストレスや不安が原因で、無意識のうちに指先を傷つけてしまうことが多いと言われています。
似たようなクセに「爪噛み(咬爪症)」もありますが、爪を“剥がす”という点でさらに痛みや傷が大きくなりやすいのが特徴です。
✅ 我が家で気づいたときの様子
ある日、娘の指先が赤く腫れていました。
「どうしたの?」と聞くと、
「痛いけど、やっちゃった…」と小声で。
見てみると、爪が途中からむけていて、皮膚もめくれている状態。
話をよく聞くと、学校での出来事や周りとの関わりで、不安や緊張を感じていたようでした。
✅ 爪をむしってしまう原因とは?
以下のようなことが、子どもの「爪むしり」を引き起こす原因になっている可能性があります。
- 学校や友達関係のストレス
- 習いごとや宿題のプレッシャー
- 家庭内での不安(叱責・空気など)
- 成長期の情緒の不安定さ
子ども自身も「やめたい」「痛い」と思っていても、無意識にやってしまうことが多いのが難しいところです。
✅ 親としてできることは?
1. 怒らず、責めずにまず“気づくこと”
「なんでそんなことするの!」と怒ってしまいそうになりますが、
子ども自身も「やっちゃった…」と傷ついています。
まずは心配していることを言葉にして伝えてあげることが大切です。
2. 爪をむしる以外の「安心の行動」を用意する
たとえばこんな工夫が効果的でした:
- 柔らかい布やお守り代わりのぬいぐるみを持たせる
- 爪に透明なネイルや絆創膏を貼って“触れない仕組み”をつくる
- 指先を使う遊び(粘土・折り紙・指先おもちゃ)で気をそらす
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3. 本音を話しやすい「安心の時間」をつくる
「今日どうだった?」と毎日聞くよりも、
一緒におやつを食べる、散歩する、寝る前に少し話す…など、“話してもいい空気”を日常の中に作ることが大切だと感じました。
✅ まとめ|小さなサインを見逃さず、まずは“寄り添う”ことから
爪をむしるという行動は、「痛み」というかたちで子どもが心のSOSを出しているサインかもしれません。
親として、完全にやめさせることよりも、
- 気づくこと
- 怒らず受け止めること
- 安心できる時間や環境をつくること
これらを意識して関わることで、少しずつ変化が見えてくるかもしれません。
「見守ることも、子育ての大切な一部」。
自分にもそう言い聞かせながら、今日も一歩ずつ、子どもに寄り添っていきたいと思います。